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最近また同じような報道がなされていますが、以下の記事はもう3年前の出来事です。人間て学習をしないものだなとつくづく感じます。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー インターネットやマスコミなどを通じて一般の人にも薬物の副作用情報などが知れわたり医薬品の有害事象に過剰に敏感な人が多くなっています。その反面、健康食品やサプリメントでは副作用がないと信じられ、安易に使用されています。 私たちは平成14年春に減肥茶と呼ばれる健康食品による重篤な肝障害を2週間の短期間に2例続けて経験し、それをきっかけに日本全国が大騒ぎになりました。 第1例は1ヶ月間中国製ダイエット健康食品(茶素減肥)を内服した女性でした。服用後、食欲不振、全身の倦怠感、全身の浮腫などが現れ、2ヶ月後には黄疸を自覚し始めました。近所の医院を受診したところ、肝機能障害のため入院となりました。通常の治療では改善しないため、3月30日に慶應病院に転院しました。重篤な急性の肝障害であり、集中治療室にて劇症肝炎として内科的治療をしましたが、回復傾向がみられませんでした。そのため、最終的に外科に依頼し、生体肝移植により救命できたのです。 第2例は、やはり1ヶ月間中国製ダイエット健康食品(御芝堂減肥胶嚢)を内服していました。下痢と体重減少が出現し、倦怠感・嘔気が加わったため内服を中止しました。服薬中止後も自覚症状が軽くならないため、4月初めに近くの医院を受診しました。黄疸のある肝機能障害のため入院となりました。入院後もさらに肝機能障害は悪化し、4月12日慶應病院に転院しました。内科的治療で回復はみられず、生体肝移植を検討しましたが、60歳以上の高齢でありドナー(臓器提供者)の候補者もいないため、移植は断念しました。入院後1ヶ月余りの経過で、肝不全進行のため死亡されました。 二例ともに肝障害の原因として、ウイルス・薬剤などが該当するものがなく、原因不明の急性肝不全でした。過去に健康食品による重篤な肝障害例は報告されておらず、減肥茶が肝障害の原因であるとの確信はもてませんでしたが、関係しているかも知れないと考えていました。 その後、私が嘱託で勤める企業の診療所で所長さんとその話をすると、最近検診で偶然見つかった肝障害の人が、減肥茶を飲んでいたというのです。そして、それを止めたらよくなったのです。減肥茶を取り寄せて確かめてみると、一例目と同じ茶素減肥でした。 いよいよ減肥茶が怪しいと思い、その後、大学の関連施設などのネットワークで減肥茶と肝障害を問い合わせると、同様の症例がいくつも集まりました。そこで、減肥茶による肝障害であろうと判断しました。 それを肝不全研究会で発表すると、読売新聞の記者が注目し、7月12日に新聞の第一面に報道されました。その後、大きな反響があり、全国から重篤な例を含めて肝障害の例が次々と報告されました。新聞報道後約2ヵ月の9月末の段階で800例を超える健康被害報告、133例の入院例が集積されました。 健康食品による有害反応は原因の特定がきわめて難しいものです。副作用の情報を集積するシステムを構築すること、薬物だけでなく食品なども肝障害の候補者としてとらえる慎重さなどが求められます。また、生活習慣病の薬剤や食品では、発症率はいくら低くても、対象となる人数が極めて大きいために、被害も膨れ上がります。従って、副作用に関して今まで以上の慎重な情報の収集が望まれます。一般の人も、健康食品では副作用がないと過信せず、慎重に選ぶことが必要です。 私は、遺伝子組み換えの農作物にも慎重な取り扱いが必要であると考えています。なぜなら、農作物はそれを食べる対象が何十億人と極めて大きくなる可能性があります。しかも、長期間にわたり毎日摂ることになるのです。使用する対象が病人に限られている薬ですら、厳重な治験が必要なのですから、農作物などの食品のほうが遺伝子操作などをした時には、薬よりももっと慎重な態度で扱うべきです。 遺伝子組み換えの農作物をもし認めるのであれば、動物で長期間の投与試験を先ず行い、次に少数の人を対象とし何年かにわたって試験をし、その後に対象を広げてさらに確かめるなど、薬と同様、あるいはそれ以上に慎重な試験が必要だと思います。 |
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| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
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| 内 容 | ニックネーム/日時 |
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専門性の色が濃くなるほど、このような誤った知識に基づく危険な行為がありますね。 |
GALANT's Cafe 2005/06/02 16:14 |
そうなると、痩せるか死ぬか・・・ってことですね。 |
wan 2005/06/02 18:01 |
えーあの減肥茶の肝障害ってしんぞう先生の発見だったんですかー それはなんと! たくさんのひとのいのちが救われましたね。健康食品に警告を与えたという意味でもせんせいの功績は偉大です |
にのちか 2005/06/02 18:10 |
Galantさん。 これはインターネットによる悪い情報配信の典型例です。多くの方がインターネットでしり、購入しています。素人が近づくと危険がいっぱいなのがインターネットに流されている情報という気がします。なにしろ発信者の好きなように書けるわけですから。 |
眞三 2005/06/02 19:30 |
Wanさん。 口から入るものが二つが人間の外界との物質的なコミュニケーションの基本です。すなわち、呼吸と食べ物。したがって、生きていくためには食べ物は大切にしなくてはいけませんね。 |
眞三 2005/06/02 19:34 |
この手の話って、インターネットに限らず、本や雑誌、健康番組でも、よく出てきませんか? |
GALANT's Cafe 2005/06/03 00:06 |
このような、健康食品の類を「盲信」する風潮の |
GORO 2005/06/03 04:57 |
Galant さん。インターネット情報はその情報の真贋の吟味が大切ですし、その情報が何を目的に出されているのかを知らなければならないと思います。 |
眞三 2005/06/03 18:37 |
しんぞう先生、 |
GORO 2005/06/03 19:54 |
GOROさん。 「患者の生き方」のアマゾンへの推薦文をありがとうございました。過分なご紹介をいただいたことを感謝いたします。 |
眞三 2005/06/05 07:09 |
マーケティング論からすれば、 |
GORO 2005/06/05 08:06 |
おはようございます。 |
昼行灯 2005/06/05 10:30 |
この記事を今日始めて見ました。 |
椿 2005/12/15 23:53 |
椿さん。 ご冥福をお祈りします。 |
しんぞう 2005/12/16 21:46 |
有難うございます。 |
つばめ 2005/12/18 01:16 |
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