総合診療医を目指した後輩医師の悩み 6

10/01
 先日、名古屋大総合診療部の見学に行ってまいりました。

伴教授はじめ、Drの雰囲気がとてもよくて、楽しく過ごさせていただきました。なによりも、あそこの先生方は「ジェネラルの専門医」としてのプライドを持っていて、こういう自信が今の自分にはないのだということに気づかされました。と同時に、大学卒業時、ジェネラルをやっている医師や、それを目指す学生のことをすごくいいなと思い、彼らにあこがれて自分もこうなりたいと思ったことを思い出しました。

 さらに名古屋大では、見学に伺ったのに、いろいろな先生方に私個人の悩みや不安を聞いてきただき、すごくすっきりした気分になりました。そして、ジェネラルなんてもういい、やっぱり専門医!なんて思っていたのに、今まで自分がやってきたことがやっぱり好きで、それなりに自分の中で誇りに思えることもあることを感じました。

 後期研修先としては、名古屋大は大学病院で症例が少ないなどの不安もあり、他の病院も見て、納得のいく所を探そうと思います。先生に、きちんと内科をやるようにとおっしゃっていただけたことを心から感謝しております。本当にありがとうございました。

>プライマリーケアを米国で学びたいなら神保先生も紹介できます。

 ありがとうございます。もう少し自分に自信が持てて、何をやりたいかを明確にすることができたら、ご紹介をお願いさせていただくかもしれません。その時はよろしくお願い申し上げます。

 それでは、今後ともご指導のほどよろしくお願い申し上げます。
 末筆ながらご自愛のほどお祈り申し上げます。

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10/01
A先生からのメールをみて、名古屋大に行ってもらってよかったと思いました。総合診療医(GP)として自信をもって働いている人を見る必要があると思っていましたから。ジェネラル(総合)とは何かをもう少し時間をとって考えてみてください。

 私も名古屋大学で研修をするのがよいと言っている訳ではありませんので、研修先はまた別の問題として考えてください。

 繰り返しにはなりますが、A先生の目指すのはどの臓器の病気でも診られるという全人体的医療ではなくて、専門を持ちながらも、身体、精神、社会、スピリチュアルの4次元で診られる全人的医療ではないのでしょうか?
また、田舎で一人の医者として何でも見るということではなく、都市部でのGPとは何かを考えて欲しいと思います。そんな医療を目指して田舎に引っ込むのであれば、それは逃げにはならないでしょうか?

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10/02
 なんだか先生には、すべてお見通しだったのですね。・・・私は、もう少し、自分には判断力があって、きちんとものを考えられる人間だと思っていたのですが、一つ一つの出来事や他人に言われたことに、ものすごく影響されて、どんどん考えが変わっていたことを再発見しました。

 今の自分に自信が持てないのは現実なので仕方がありませんが、自分のやりたいことは何なのかを、もっと考えながら、少しずつでも歩んでいけるよう努力いたします。そして、ジェネラルとは何か、全人体的医療とは何かも、もっと考えてみます。

>田舎に引っ込むのであれば、それは逃げにはならないでしょうか?
 おっしゃる通りかもしれません。とくに、今の私が医療過疎地に行く!と考えることは、まさに逃げになると思います。でも、何もない所で「何でも屋の医師」としてのアイデンティティーを確立するよりも、専門医のうじゃうじゃいる所でジェネラリストとしてアイデンティティーを確立するほうが難しくて、ついつい、そんなの無理だよ・・・と思ってしまうのです。

それでも、ここしばらくで、今までよりも頭の中がすっきり整理され、自分が目指す方向がなんとなく定まってきたように思っています。尊敬できる医師や、ロールモデルとなる医師、同じ方向をめざす医師がまわりにいることがわかったので、もっとがんばれそうな気がします。

 先生には本当にお世話になり、心から感謝しております。今後ともご指導のほどよろしくお願い申し上げます。

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この記事へのコメント

邦之
2005年03月19日 12:06
こんな風に、若いドクターの心が晴れていくんですねぇ。
何か医療ドラマをみているようで、読後が救われた感じ、します。
(緊張して読んだから、お茶が飲みたくなったな。)
感謝、感謝。
眞三
2005年03月19日 13:01
若い医師のなかにも、このように自分が目指す医療を真剣に悩みながら、歩んでいる人がいることを、一般の人にも知ってもらいたいと思い、ここにアップしました。若い医学生や研修医なども読んでくれればうれしいと思います。

専門医と一般医のについても、よく理解されるのではないでしょうか。
この話も、まもなく、最終編となります。

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