「「患者の生き方」を読んで」について 2

「患者の生き方」を読んで」について
日本の病院での医師数や看護師数は米国に比べると、圧倒的に少なく、米国と同じやり方を模倣しようとすると失敗するなとおもいます。医師は気も使うようになるのですが、これは接し方の態度の問題でもあるのです。

不信感をマスコミであおられていると大変難しい場合があります。特にセカンドオピニオンを求めてくる人には気をつかいます。

時代や社会に流されるのではなく、自分の人生観や価値観を持つようにしようというのが、私の主張です。

患者さんに遠慮していただいてるからこそ成り立っているのが、現実の医療です。それでも、本当に必要なときには遠慮しないで下さい。

確かに教養もあり家族に恵まれている方も多いのですが、金持ちが家族に恵まれているかというとそんなことはありません。いくら金持ちでも、冷たい家族関係の人々は一杯知っていますし、お金のそれ程もない方でも幸せそうな最期を迎える人も一杯います。どのような最期を迎えられるかが、その人の人生を表しているのだと思います。

「お任せ」をする医師を選ぶのも、患者さんの一つの自己決定の形だと思います。日本の老人ではそのような自己決定を望む人も多いのです。その医師の腕が悪いとしても、医療が患者さんの治療のためでなく、他の目的のために利用されたのでなければ、納得されているのではないでしょうか。医師の研究上の興味のためとか、出世のために利用されるのは避けるべきだと思いますが。

これからは生活習慣病の時代です。生活の指導、行動変容をめざした医療が主体となるべきだと考えています。

雑巾の絞り方がわからないといって嘆いていてもしようがありません。そういう人らがどのようによいケアをできる様になるかを、考えるべきなのだと思います。だんだん、世の中が分化し専門化し、生活が断片化するのは文明社会では仕方がありません。

障害者や老人に触れる機会を作ることはよいことだと思いますし、農業を体験させてもらうのも本当によい経験になると思います。老人は老人で社会の中でどういう意味があるのか、弱者はどういう意味があるのかなど考えておくべきだと思います。弱肉強食、競争社会の中では、これらの人が能率も効率も悪いからと軽んじられ、それが人類全体を不幸にしている気がします。


以上コメントに対する私のコメントです。
読後感をどうもありがとうございました。

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この記事へのコメント

リタイアナース
2005年03月02日 21:13
前略。早速のコメントにとても恐縮しています。一歩深く先生のお考えが理解でき納得できました。私の義母の場合、命にかかわる危険なことが無ければ、主治医との関係は義母にとって幸せをもたらすものだったのだとわかりました。それに学生の話は、時間内に教えないといけないという教師側に立った考えで、学生の立場に沿ってあせる必要はなかったのです。ケアというものがどんなに人間的ですばらしいことかをまず教えるべきで、看護技術などは時間とともに身につくものだと分かっていたつもりですが、できの良くない学生が社会の現場に出たときのことがいつも頭をよぎり、いらぬ心配をしてました。
 適材適所ってことがありますから、先に夢を奪うような教え方は良くないですね。反省!! f(^_^;
 先生の人にやさしいお人柄がわかり、とても得した気分です。ありがとうございました。かしこ
おたんこナース
2005年03月03日 15:04
大学病院のご立派な先生と先輩ナースさんのこれまた思慮深いお話に、ナイチンゲール精神を教わった初心を思いだいました。身が引き締まるようです。またこうしたお話のやりとりを、どうかご披露ください。どちらもレベルが高くて、ちょっとしたやり取りだけではきっと他の皆さんも解りにくいと思うのです。かみ砕くフォロー似なると思いますのでぜひお願い致します。
眞三
2005年03月03日 22:43
リタイアナースさんも機会があればまた働き始めてくださいね。
きっとあなたの働きを待っている人がいると思いますよ。
「他人のためにお役に立てるということ」は生きがいにつながります。
リタイアナース
2005年03月04日 06:39
 お忙しい中、コメントいただきありがとうございます。私には2歳下の軽い障害の妹がいます。夫もケアマネージャーの資格をと進言してくれますが、私が心筋梗塞の痛みを知ってからは、体力に自信が亡くなりました。
 これからは優しい夫やどら息子や妹とともに与えられた人生を過ごそうと思っています。
 好奇心だけはやはり強くて、ブログにすっかりはまってしまったデバガメおばさんになってしまいました(o^_^o)
眞三
2005年03月04日 21:58
余計なことを言ってすみませんでした。それぞれの人にはそれぞれの人の事情がおありなのですからね。
先ずは、お体をお大事にしてください。
なし
2005年09月04日 08:32
今日は

夫が癌の告知を受け 21日に手術を控えいるものです 転移が広いため 抗がん剤の投与も永くなります
 
75歳の歳を考えると 今まで 生きてこれただけでも 感謝しないと と 思うのですが

現実は なまなかしく 重くのしかかります
そんなとき この ブログにであいました


2005年09月04日 09:04
癌の告知を突然受けた時の心の動揺は大きかったことと思います。
また、これからの主人とともに歩まれる闘病生活も悔いのないものにしていただきたいと思います。

できましたら、拙著「患者の生き方」(春秋社)を一度お読みいただき、参考にでもしていただけたらと思います。
これからの闘病生活がお二人にとって実りあるものになることをお祈り申し上げます。

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  • 天の神よりみたまえば

    Excerpt: 「「「患者の生き方」を読んで」について 2」について 天の神よりみ給えば  みなそれぞれに必要の ありて造りしものばかり  いずれも善で悪はなし 自分と同じ性情を  持たぬというて腹立てて.. Weblog: ブログ加藤眞三 医療の維新をより良い方向に  @WebryBlog racked: 2005-03-02 23:50