臨床パストラルケア第8回全国大会


11月12日―13日と名古屋で臨床パストラルケア教育研修センターの全国大会が開かれ、そこで講演をする機会を得た。キッペス先生が主宰する研究会の全国大会である。
http://www.pastoralcare-jp.net/pastoral/japanese/mousikomi/2005/zenkoku08/index.htm

昨年の今頃、東大のCOE「死生学の構築(リーダー島薗教授)」(http://www.l.u-tokyo.ac.jp/shiseigaku/)のもとで行われたフート教授の講演会で、キッペス先生と初めてお会いしたが、その後キッペス先生とは深い関係(?)になり、スピリチュアルケアを学んでいる。

私は、今まで一臨床医としてスピリチュアルケアにも関心と興味をもってきたが、その専門家ではない。この4月に医学部から看護医療学部に異動があり、終末期病態学を担当することになり、スピリチュアルケアの勉強を始めたばかりだ。

島薗先生や村田先生、フーバー神父などスピリチュアリティの専門家の中で私が講演をさせていただくのは気恥ずかしい思いもしたが、キッペス先生の依頼であれば断ることはできない。臨床医の立場から見たスピリチュアルケアをスピリチュアルケアの専門家あるいはそれを勉強している人の前で講演をさせていただいた。講演の後には、多くの方から共感や励ましの言葉をいただいた。

今回、私は、特にフーバー神父の講演を楽しみにしていたのだが、急にこられなくなり中止となったことは残念であった。しかし、200人を超える参加者が集まり、熱心にスピリチュアルケアについて討議する様子をみて、日本がスピリチュアルケアの夜明けを迎えようとしていることを感じた。

キッペス先生は日本でパストラルケアの専門家を育てることを考えている。私は日本の医療、医学教育や看護教育の中にいかにスピリチュアルケアを導入するかを考えている。少し視点は違うとはいえ、最終的に目指すものは同じだ。

ドイツの病院やホスピスでは、スピリチュアルケアはスピリチュアルケアワーカーに任せられるし、その必要性を医師や看護師など医療者も理解している。そして、スピリチュアルケアの教育を受けたボランティアによる援助もシステムに組み込まれている。このような形態が日本で整うのは、果たしていつのことか、日本に宗教者がスピリチュアルケアワーカーとして医療に本当に入っていけるのか? そんなことを考えながら全国大会は終わった。

キッペス先生は今月末にドイツで手術を受けてこられるという。無事手術を終えられ、また元気に日本で活動を続けられることをお祈りしたい。まだまだ、日本はキッペス先生を必要としている。

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