
6月11日に 東京赤坂で上記タイトルのフォラムがあります。
先日の授業の内容の一部を一般の人向けに話すことになります。一般の方の参加も可能ですので、ご興味のある方は是非申し込んでください。
ジャパンウエルネスのHPに、フォーラムの情報はまだ出ていませんが、まもなくその内容や申し込み方法が出ることと思います。http://www.japanwellness.jp/index.html
以下は、私の講演の抄録
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がんと食生活、運動、情報提供
慶應義塾大学看護医療学部
加藤 眞三
私は肝臓病の専門医であり、肝臓病患者さんへの生活指導という面から話をしたい。しかし、これはおそらく他のがんの患者さんにも当てはまることである。
1.肝臓病には高たんぱく高エネルギー食を
わが国では、肝臓病には高たんぱく・高エネルギー(高カロリー)食が良いと、信じられてきた。それは、食料の欠乏する時代に、栄養の豊富な食事を病人に食べさせたいという願いがこめられている。しかし、過食や飽食の時代を迎え、それは誤った考えとなりつつある。すなわち、肥満や高脂肪食が肝臓病の進展を早めることが次々と報告されてきた。
飽食の時代の栄養指導では、何よりもバランスのとれた食事が求められる。それは精製しない穀物や野菜を十分にとり、植物性脂肪はとっても動物性脂肪は控え、乳製品や肉類は程ほどにするというものだ。
2.病気になれば安静という神話
患者さんに対して、余り考えることもなく「安静に」と言っていないだろうか。あるいは、患者さん自身も、「本当は安静にしていたほうが体に良いのだけれども」と考えながら体を動かしてはいないだろうか。人の体は動かしているからこそ健康が保たれる。慢性病やがんの患者さんも、むしろどこまで体を動かしてよいのかの情報のほうが重要だ。
3.誤った情報に振り回されない
がんになると藁をもつかむ思いとなり、種々の情報に振り回される。その多くは、「○○を食べればがんが治る」、「××を受ければがんが治る」など、情報提供者の営利を目的として流されている。私は、営利に関わらない機関や医療施設が、患者さんへの情報にもっと積極的になるべきと考えている。そのような目的で、肝臓病教室を行い、その全国への普及活動を行っている。
参考図書
ウォルタ-・ウィレット著「太らない、病気にならない、おいしいダイエット ハ-バ-ド・メディカル・スク-ル公式ガイド」(光文社)
加藤眞三著 「患者の生き方;より良い医療と人生の患者学のすすめ」(春秋社)
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