「たぬき」 について 「「肝臓病教室のすすめ」 より」について どうも、私がたぬきだという話がいきなり出てきては、意味不明ですので、タヌキの由来をTBさせてもらいます。 http://bella-donna.at.webry.info/200602/article_1.html トラックバック:0 コメント:3 2006年02月10日 続きを読むread more
現代医療の呪文 何気なく放たれた医師の言葉が、患者さんに大きな影響を及ぼすことがあります。 C型の肝硬変の患者さんに対して、「あなたはそのうちに絶対に肝臓がんになる。」などと予言めいたことを平気で口にする医師がいます。その医師のもつ神経に驚かされますが、この時の絶対の使い方は、明らかに間違っています。 「そのような医師にさえ、絶対に死は訪れるの… トラックバック:2 コメント:22 2005年06月21日 続きを読むread more
上から読んでも しんぶんし もでん読らか下 新聞を定期購読していない若い医師が増えています。 「ええっ、新聞もとっていないで、どうやって社会の情報を入れているの。」 「いや、テレビのニュースで大体のことは解りますから。」 まじめで常識派のF医師でさえこれですから、後は推して知るべしです。 新聞で入る情報とテレビで入る情報では、その質が全く異なります。もちろ… トラックバック:0 コメント:21 2005年05月25日 続きを読むread more
サルでも写真が撮れる近未来の医師に託された仕事 前稿は、サルでもとれるカメラの使用を、私は避けたいという懐古趣味なものでしたが、本稿では、逆に、サルでもカメラで写真を撮れる時代に、医師に託される仕事はどうなるかという近未来の医師像について考察します。 医療に要求されるものとして、知識、技術、態度(コミュニケーション)の三要素があげられますが、現在の医療や医学教育は、知識と技… トラックバック:0 コメント:8 2005年05月24日 続きを読むread more
サルでもとれるカンタンカメラ カメラのメーカーA社は、誰でも撮れるという企画のカメラを開発し、完成させました。被写体にむかってシャッターを押すだけで、どこでも、誰でも、何でもきれいに撮れます。A社の宣伝部は何とか効果的な広告をと考えました。 サルに写真を撮らせて、「サルでもとれるカンタンカメラ。新発売。」と売り出しました。雑誌などでも、究極の普及型カメラとし… トラックバック:0 コメント:8 2005年05月24日 続きを読むread more
薬としての医師 プラセボ効果という厄介なものが医療にはあります。本来は効くはずのない薬の投与により、症状が軽くなったり、病気が治ったりすることです。最近、脳代謝改善剤として大量に販売されていた薬が、再評価では有意差がなく認可が取り消されましたが、これなども再評価時にプラセボによる効果が大きすぎたためと解説されています。それ程プラセボには効果が高いこと… トラックバック:0 コメント:19 2005年05月20日 続きを読むread more
遺伝子のスイッチ・オン 村上和雄先生の講演を聴く機会があった。それは、私の尊敬する心療内科の医師 永田勝太郎先生が主催する学会日本実存療法学会の特別講演としてであった。 学会での科学者の講演としては珍しいスライドを使わない口演にまず驚かされたが、超一流の科学者としての抑制をきかせながらも笑いをよぶことのできる、その語りに感心させられた。本当に頭のよい… トラックバック:0 コメント:40 2005年05月19日 続きを読むread more
すでに決まっった病院での医師選びには ある地域で事実上他に病院の選択肢がなく病院をすでに決めている時、ある病院に通っていて自分の受け持ち医に不満がある時、他の病気のためにその病院で別の医師にかかりたい時、このような時には外来担当の看護師に相談することをお勧めします。 外科医の手術の腕前は麻酔科医が知り、外来での医師の診療の腕前は外来看護師がよく知ります。ベテランの… トラックバック:0 コメント:5 2005年05月17日 続きを読むread more
禁酒反対!禁煙反対! 禁酒反対、禁煙反対などというと、医者ともあろうものがと思われるかもしれませんが、私は、禁酒も、禁煙も、人から禁じられる強制されることであるために好きではありません。それは人間の自由と人類の文化を否定するものであろうと思うからです。 1985年ニューヨークへ留学していた頃、私はアメリカにおける禁煙運動の広がりかたに違和感を覚えまし… トラックバック:0 コメント:22 2005年05月15日 続きを読むread more
自分にあわない今担当の医師を代えるには、どうすれば良いか 今の担当医に不満がある時に、病院の中で他の医師に交代することを、患者さんは大変難しく感じているかもしれません。 1995年、世界医師会はリスボン宣言で、11の原則をあげています。その2番目に「選択の権利」として、次のように書いています。 「私的か公的かを問わず、患者は自由に医師および病院や保健サービス機関を選ぶ権利を持っている。」 … トラックバック:1 コメント:23 2005年05月14日 続きを読むread more
続 前野良沢の墓 後ろ髪を引かれながら、前野良沢先生の墓を通り過ごして、新高円寺の駅より都心へ向かった。 翌日、病院の研究室で普段余り見ることもない藤沢薬品工業が出版する月刊誌「いずみ」の1月号をパラパラとめくっていた。情報洪水の中で生きているために、このような雑誌に目を通すことなどほとんどないままにゴミ箱行きになる。表紙をあけるのも一年に一度か… トラックバック:0 コメント:4 2005年05月13日 続きを読むread more
相手にわかる言葉で 「このシーティをみればわかりますが、こうふくまくのリンパせつが、にょうかんをあっぱいして、すいじんしょうになっています。」 病棟主治医のA医師が、患者とその家族に説明しているところです。卒業後6年目のA医師は、CTの写真を前に、立て板に水のごとく得意げに早口でしゃべりたてました。おそらく95%以上の患者には、理解できない説明だ… トラックバック:2 コメント:20 2005年05月04日 続きを読むread more
前野良沢の墓 「患者の生き方」を多数購入し配ってくださった方がおり、お礼を申し上げるために、今年の1月私はその方のお宅を訪ねた。お宅から地下鉄新高円寺駅までの10分ほど歩く途中に、いくつかのお寺がならぶ。ある寺の玄関の前の案内板に、前野良沢という4文字があるのが、ふと目に入った。立ち止まって読んでみると、このお寺には、解体新書を翻訳した前野良沢の… トラックバック:0 コメント:11 2005年05月03日 続きを読むread more
医療の語り部 「患者の生き方」を読んでくださりありがとうございます。 http://shinsatsu.exblog.jp/1552344 そして、「かたりべ」 っていい響きですね。これから私も積極的に使いたいと思います。ひかわさんもその言葉を使われていました。 empowerment も私にとって大切な課題です。ただ、私の考えるem… トラックバック:0 コメント:8 2005年04月23日 続きを読むread more
自分にあった「かかりつけ医」を探すには かかりつけ医をどうやって? http://exhospital.exblog.jp/tb/2302329 に関して 「患者の生き方」より かかりつけ医は、自分の身近にいることが最も大切です。従って、かかりつけ医を探すには、自分にとって便利な場所、住所や勤務先の近所から探すことになります。 次に大事なのは、コミュニケーションがと… トラックバック:5 コメント:39 2005年03月28日 続きを読むread more
キッペス先生、こんにちは 加藤先生。メールありがとうございました。お会いできるとうれしいです。 今月末、東京に行く予定があり、もし先生のご都合がよろしければ下記の日時の いづれかにぜひお願いします。 ① 1月29日(土)午後6時~ ② 29日(土)午前中~11時30分頃まで(四谷での会議) ③ 28日(金)午後6時~ (ホテルXXでの宿泊) 切符… トラックバック:1 コメント:14 2005年03月27日 続きを読むread more
紀行文・旅行案内? 「患者の生き方」を出版して間もない頃、どのように世の中に受けとめられるかと気になり、googleで検索してみた。すると、都内の図書館に購入されていることがわかった。 ところが、その本の分類場所が、紀行文・旅行案内になっている。何故だろうと思ったが、前後を見ると、すぐに理解できた。そこには、地球の歩き方 や 紀州を行く などと並んで… トラックバック:0 コメント:21 2005年03月24日 続きを読むread more
日本の医療を変えなければ。 明治以来続いてきた権威主義と科学至上主義の医療から何とか脱出しなければ。 新しいうねりが医療の世界に押し寄せています。患者さんからの要求によりおきた波であり、医師側の意識改革は残念ながらそれに追いついていません。それでも、日本の医療は間違いなく戦後最大の改革期を迎えています。いや、明治以来の最大の変革期といってもよいでしょう。私は… トラックバック:0 コメント:6 2005年03月21日 続きを読むread more
進行がんにもみられる自然退縮 「医療における独立自尊とは」について 人の寿命はわからないと前章で述べましたが、その最たるものは「がんの自然退縮」です。日本の心身医学の創始者である九州大学の故池見酉次郎教授は、中川博士とともにがんの自然退縮例を研究しました。この研究により池見教授はストレス学説で有名なハンス・セリエ博士のセリエ賞をとられたのです。がんの自然退縮は5… トラックバック:0 コメント:9 2005年03月19日 続きを読むread more
うらみと復讐 復讐という言葉にギクッとしました。確かにひどい医療に出会い、そのような気持ちになる人も多いことでしょう。そのような人が、このタイトルを目にして本を手にとって読み、結果として今後医療に前向きに対処できるようになる本であることを願います。明日には紀伊国屋から送られてきます。 センセーショナルなタイトルで話題をよぶというのも一つの方… トラックバック:0 コメント:1 2005年03月18日 続きを読むread more
ブログ記事の虚と実 実名を出してのブログを書き始めて一ヶ月がたつ。元々、社会にメッセージを送りたいと、本を出版したのだが、なかなか思うようには販売数がのびず、ネット上でも広報したいと始めたものだ。したがって、私の場合は実名以外でのブログはありえなかった。 実名ブログでは、中身がきれいごとになりそうであり、ニックネームで書く人以上に、内容に責任が生… トラックバック:0 コメント:2 2005年03月13日 続きを読むread more
医療者の間にも広がる不満 http://blog.livedoor.jp/nakomayu/tb.cgi/15108376 患者さんの間にも医療に対する不満は大きいが、医療者の側にも不満は多い。 勤務医の多くは、これだけ忙しくはたらいているのに給与は少ないし、患者さんからの要求は高まりで文句ばかり言われる、受験を勝ち抜いて医学部に入学し、一生懸命勉学… トラックバック:1 コメント:0 2005年03月06日 続きを読むread more
言葉のすれちがい 「誤解」について 若苗さん。医学生や研修医にもこのようなことをしゃべってはいますが、言葉のすれ違いはどこまでもあるものです。 結局は双方の歩み寄りが必要なのでしょうね。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「肝臓病教室のすすめ」より 家庭の食卓で家族と一緒に夕食を食べながら、NHKのテ… トラックバック:1 コメント:4 2005年03月06日 続きを読むread more
「「患者の生き方」を読んで」について 2 「「患者の生き方」を読んで」について 日本の病院での医師数や看護師数は米国に比べると、圧倒的に少なく、米国と同じやり方を模倣しようとすると失敗するなとおもいます。医師は気も使うようになるのですが、これは接し方の態度の問題でもあるのです。 不信感をマスコミであおられていると大変難しい場合があります。特にセカンドオピニオンを求めてくる… トラックバック:1 コメント:7 2005年03月02日 続きを読むread more
がん になった時にそなえて 「患者の生き方」より わが国ではがんと診断された時に、最初にその結果を知らされるのは家族です。その上で本人に知らせるかどうかは、家族に決めてもらうのが一般的です。 HIVの感染(あるいはAIDS)では、結果を先ず本人に知らせ、もし本人が拒否するのであれば配偶者や同居の家族に対しても知らせないのが原則です。HIVは家族に感染させてし… トラックバック:1 コメント:0 2005年03月01日 続きを読むread more
サルートジェネシスの推薦本 大阪での講演で興味を持ってくださった方より本の問い合わせがありました。 前項の記事でサルートジェネシスの本のリンクができていなかったので、ここにいれます。どうか一度お読みください。 健康生成論(サルートジェネシス)の理論と実際―心身医療,メンタルヘルス・ケアにおけるパラダイム転換 トラックバック:0 コメント:0 2005年02月28日 続きを読むread more
サルートジェネシス(健康生成論) と 解決志向アプローチ 大阪で開かれた肝臓病教室アドバイザリーカンファレンスでの講演で、タイトルにあげた二つの方法論について簡単に紹介した。両方とも原因を追究せずに、解決の方法をより具体的な行動として捉えようとするところに共通点がある。私は双方ともに、永田勝太郎先生の主宰する研究会 「こころと体の痛み研究会」で知った。 サルートジェネシス(Saluto… トラックバック:1 コメント:13 2005年02月27日 続きを読むread more
「肝臓病生活指導テキスト」 のご紹介ありがとうございます。 sin さん 生活指導テキストの紹介ありがとうございます。ブログを開いてから、自分でも驚くほどのアクセスがあります。 もちろんアクセスしたのは誰なのかは判りませんが、sin さんの記事やブログからの経由が多いことだけはわかりました。 それだけ患者さんの中でも情報の提供が求められているということなのでしょう。今まで自分の病院でない患… トラックバック:0 コメント:1 2005年02月25日 続きを読むread more
人生に絶望する前に 「患者の生き方」 で最後に取り上げた詩です。何人もの人からあの詩はどこからと聞かれます。 「生きがいの探求」 天声社 出口日出麿著 の最後にでている詩です。 淋しいでしょう 辛いでしょう しかし辛抱してください もう少しです 明けぬ闇はなく 尽きぬ冬はありません 歯を食いしばってでも 土にかじりついてでも どうな… トラックバック:0 コメント:6 2005年02月24日 続きを読むread more
誤解 「患者の生き方」を読んで、医師と患者さんでは受け取り方が違うようだ。 医師A 「あの本、中々いいねえ。患者にも読ませて、患者にもっと自立してもらわなくては。そうすれば医師も楽になるのに」 患者さんB 「この本を医者にも読ませたいねと主人と話していたんですよ。」 「患者の生き方」で一番伝えたかったメッセージは、… トラックバック:1 コメント:4 2005年02月24日 続きを読むread more