「正直なところ、イラクにいたほうがいい。」

9月14日のNews Week 日本版誌のperspectiveに、この言葉は紹介されている。ハリケーン・カトリーナの被災者が避難生活をおくる競技場スーパードームに送られた、米軍軍曹ディフェイスの言葉だ。ディフェイス軍曹は14ヶ月イラクに駐留していた経験を持つ。

避難所では、世界一といわれる文明国の国内の出来事とは信じられないような光景が繰り広げられている。強盗や略奪、強姦、そして暴動、人間不信。台風による洪水は天災ではあるが、その後に続く社会の混乱は、強者優先のブッシュ政権が生んだ人災ともいえよう。

イラクでのイラク国民はもっと強い不安感をもっているのだろうが、武器に守られた組織の中にいる米軍の軍人にとっては、ニューオリンズのスーパードームの方がより危険に感じらたのであろう。

弱者切捨て、強者優先の論理でおし進める市場原理は、日本の医療の世界にも訪れようとしている。

「強者だけが幸福になる世界では、誰一人として幸福にはなれない。」

そんな大切な教訓を伝えてくれる、ニューオリンズの出来事であった。

「文明とは何か?」
「人間は何を目指しているのか?」 

あせることなく、じっくりと考えてみたい。

最後に、台風のために亡くなられた被災者の皆様のご冥福をお祈りしたい。

この記事へのコメント

水井
2005年09月08日 09:49
本当に大変なことになってきました。全体で約40万人ともいわれる“ハリケーン難民”が、既に南北戦争以来の人口大移動を余儀なくされています。
それに加えて市内の8割が冠水したニューオリンズの目を覆うような惨状。
救援の遅れやその後の社会混乱は「人災」との非難は・・もはや逃れられないブッシュ政権の一大事のようです。

21世紀の世界はグローバルな国際社会の一体化が進むというアメリカ主導の方向が、なにやら波乱含みになってきました。市場経済主義と民主主義化の唱う「一つの世界」イメージが、
いつのまにか、民族個別の文化やイデオロギーを無視していきました。
この間隙を突くかのようなこの事態。とても考えさせられます。「ジャズの都」の再生を、心よりお祈りします。
しんぞう
2005年09月08日 23:46
今日もテレビのニュース番組にニューオリンズの様子が写されていますが、世界一の文明国の国内での出来事とは思えないほどの混乱です。

東京でも大震災がおきるとあのようになってしまうのだろうかと、考え込んでしまいます。
板倉槐堂子孫
2006年08月17日 00:21
 前略 メールで失礼致します。
お盆休みで久しぶりにサイトを検索しておりましたら先生のブログを発見しました。
 江馬家の御子孫であられるということで
大変驚くとともに、今日は大文字の送り火の日で不思議なめぐり合わせを感じております。
 私は槐堂の孫のそのまた孫になります。
従って先生より一代あとの世代になると思われます。
 当家に「江馬家のルーツを訪ねて」という本があります。もしご存知でなければコピーを送らせていただきます。
 お忙しいとは存じますがお時間がおありのときにお返事を頂ければ幸いです。
加藤眞三
2006年08月17日 14:13
どうやってここまでたどり着かれたのかは解りませんが、遠い親戚ですね。

「江馬家のルーツを訪ねて」は従兄弟が作ったものであり、わが家にもあります。その本で板倉槐堂さんも知った次第です。

来週の24日14時より京都市北文化会館でヴェレス教授の講演会があり、私もそこへ行きます。ドイツでのスピリチュアルケアの紹介です。もし、お時間がありましたら、是非来てください。
medlite@msn.comまでメールをどうぞして下さい。



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    Excerpt: 最近、朝のニュースでは台風14号の事ばかりでした。 カトリーナが襲ったアメリカのその後はどうなったんでしょうか? あまりテレビを観れていないのですが 『死者は1万人を超す事も考えられ.. Weblog: 自己☆革命 竜人の呟き racked: 2005-09-08 10:59